FaH

ユニットを組みました。WaTには負けないぜぃ!ストリートライブやります。来てください。うそです。
つーことで、昨日は(id:fooca)さんと乱歩地獄を観に行ってきましたー!ジャジャン!
江戸川乱歩の作品をどのように映像化するのかなー、と興味深かったのですが全体的に“ディープな邦画”臭がプンプンでなかなか濃い世界観でした。
一番初めの『火星の運河』はわたしにはちょっと難しく理解しがたかったです。しかし4つのお話のオムニバズ構成だったのですが、全体を通して一貫した流れがあったようにも感じられました。
『鏡地獄』はその名の通り鏡がすごく効果的に使われていて、観賞しながらも「ほへーさすが鏡地獄なだけあるな」なんて幼稚な事を考えていたりもしたワタシ‥。鎌倉という場所柄もとてもこの映画の雰囲気を醸し出すのに一役買っていたと思います。今回「影取りの鏡」に魅入られた美しい鏡職人の役をなりみーが演じていたわけなのですが、彼の白袴姿にはわたしもゾクッときました。彼の最後の狂ったような微笑みにも背筋がゾゾッと来るものがあり、ステキな俳優さんになられたなーと感慨深かったです。
『芋虫』にはわたしの愛してやまない松田龍平氏がご出演とのことで初っ端の双眼鏡を覗く彼の姿を観ただけでウットリなワタシ。今回も彼はちょっと狂ったというか人間をも含んだ「美術品」に魅せられた青年役だったため、そうゆう狂った松田龍平ズキのワタシとしてはドキドキ‥‥。龍平さんは今回も妖艶でした。マンゾク。foocaさんも仰られていましたが、『芋虫』には『ロンリーマイルーム』の管理人さん役の岡元夕紀子さんがご出演されていました。美しかった‥‥!あまりにもキレイだったのでfoocaさんに「管理人さんが出てるっ」と言われるまで気づかなかったよ、ワタシ‥‥。ホントに美しかったです。調べてみると彼女はモデルさんご出身だったんですね。うん、なーるなるとナットク。
最後の『蟲』では緒川たまきさんがとても綺麗でした。これも狂気の沙汰に陥ったアレルギー性の湿疹に悩む男を浅野さんが演じていたのですが、やっぱり彼はスゴイな、と。浅野さんはホントに「役者」ですね。迫ってきました。とても。この作品は4つのお話の中で一番「色」が使われていて映像がキレイでした。
うん、久々に邦画の世界に浸れてよかったです。わたしはこういう映画は観終わった後に興奮してトウロン、というより一人で後々カミシメル、タイプなので今こうして感想を書きながら反芻し整理できました。うん、観れてよかった。4人それぞれの監督が一人の江戸川乱歩という人物の作品をこうやって表現するんだなと。それぞれの監督の持ち味が存分に生かされていたと思います。
あ、今開演前に買ったパンフレット(松田龍平が出てるから無条件で買った。まだ読んでない‥‥)をパラパラと捲ってみたら、この4話①『火星の運河』-②『鏡地獄』-③『芋虫』-④『蟲』は、①水鏡-②鏡-③鏡/虫(芸術としての)-④虫(世界腐敗と痒みとしての)という風に尻取りの流れにもなっているとありました。うん、ナットクー!